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〜迷っても悟っても仏さまの中〜

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 客は席を下がり、襟(えり)を正して言います。仏の教えは色々と細かく別れていて、その真意はたやすく分かりません。しかし法然上人の誤った教えが信じ広まったため、聖人(せいじん)はこの国を去り、国を護る善神(ぜんじん)も国を捨ててしまった結果、国が荒れ果ててしまったのですね。今、貴僧が多くの経文を引用して道理を示され、そのお諭(さと)しによって私の迷いは晴れ、目が覚めました。
 要するに国土が泰平(たいへい)で天下が安穏(あんのん)であることは、上は天皇から下は万民にいたるまで、全ての人々が願うところです。しかし、誤った教えが弘まっているために、国が安らかでないというならば、一刻も正しい教えを立て、一日も早く謗法(ほうぼう)の輩に対する布施(ふせ)を止めて謗法(ほうぼう)の根源を断ちきりましょう。
 主人は喜んで言います。それは大変結構なことです。薬師経によると七難のうち、すでに五難は現実に起こっています。残りの国内の反乱と、外国からの侵略はこのまま行くと必ず起こりうる災害です。国が滅び家を亡くせばどこに逃げれるのでしょうか。まずは何をおいても世の中が穏やかになることを祈らなければなりません。
 謗法罪はどの罪よりも重く、地獄へ堕(お)ちることになるのです
。貴殿は一刻も早く邪(よこしま)な信仰を捨てて、ただちに法華経に帰依(きえ)しなさい。そうすればこの世界はそのまま仏の国となります。仏の国は決して衰えることはありません。十方(じっぽう)の世界はそのまま浄土となります。浄土は決して破壊されることはありません。世界が破壊されなければ、我が身は安全であり、心は平和でありましょう。この言葉は真実であります。信じなければなりません。崇(あが)めなければなりません。



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