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〜迷っても悟っても仏さまの中〜

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大昔のことです。
ヤマとヤミーという人間がいました。
インド神話で出てくる人間第一号です。
ヤマが男性。ヤミーは女性で、二人は仲のいい夫婦でした♪
ある日、夫のヤマが亡くなります…。
ヤミーは深く悲しみ、憔悴(しょうすい)しきって泣いてばかりいます(T_T)
ヤミーは言います。

「今日、ヤマが死んだ」

と。というのは、実はその時はまだ「夜」がなかったのです。
ですからいつでも「今日」だったのですね…。


天界から神様がやってきて、ヤミーを慰めます。しかしヤミーは、

「今日、ヤマが死んだ」

と言い続けて、話を聞こうとしません。
困った神様は「夜」を作りました。夜が出来て、一夜が明けます。
するとヤミーはこう言いました!

「昨日ヤマが死んだ」

また一夜明けます。するとヤミーは、

「おととい、ヤマが死んだ」

と言います。そのうちに、ヤマの死が十日前になり、一年になり…。
とうとうヤミーは夫の死を忘れる事ができたそうです。

・・
・・・・

・・・・・・

これがインド神話の「夜」の起源です!
ちなみに夫のヤマは、その後仏教の神様となりました。死人第一号である彼は…、
閻魔大王(えんまだいおう)と呼ばれています。
閻魔法王
昔からよく、「日にち薬」が一番心に効く!
と言います。
どんなに悲しいこと、辛いことも、
時間がやがて、私たちの心を和らげてくれます♪
インドの「夜の起源神話」素敵ですね\(^▽^)/


参考文献・引用
ひろさちや:著
「仏教・ちょっといい話 和尚になった泥棒」より