A、最近、引き墓という事が注目されています!
引き墓とは、改葬のことで、お墓を引き払うことを指します。
先祖代々のお墓はあるが、その場所が今住んでいる所から遠い所にある・・・。
その場所は田舎にあるのだが、もうすでにその地に親戚付き合いをしている人がいない・・・。
という人が急増しているのです。
お墓参りに行きたいけど、遠くてなかなか行けない。
自分が亡くなったら、先祖の墓はどうなってしまうのか・・・。
そんな不安を解消する為に、自分の住んでいる近くにお墓を移すことを決意されるのが引き墓です。
ところが、この引き墓!なかなか大変な作業なんですヽ(ヽ>ω<)ヒイィィィ!!
そこで、今回は引き墓(改葬)はどうすれば良いかを紹介していきたいと思います。
まず・・・
@永代使用許可証をもらう→移転先の墓地から
引き墓するにも、移転先のお墓を決めなければなりません。
新しくお墓をつくる墓地の管理者から「永代使用証」(受入証明書)を取得しましょう。
A改葬許可申請書をもらう→遺骨のある墓地の市町村から(自治体によってはネットでも入手できる)
次ぎに、いよいよお墓のある市町村から「改葬許可申請書」を手に入れます。
市町村が遠いところにある場合が大変ですね!
最近は自治体のHPから取得できる場合がありますので確認してみましょう。
そしてこの改葬許可申請書に、今までのお墓がある墓地管理者より署名・捺印をもらう。
また、今までのお墓の管理者から「埋葬証明証」を受け取ることをお忘れなく!
B改葬許可証をもらう→市町村役場
お墓のある市町村役場に、改葬許可申請書を提出し、改葬許可証を受け取ります。
(「埋葬証明書」「改葬許可申請書」はひとつの様式なっていることもあり、また、何れも原則として遺骨1体につき1枚必要となることが多いようです。)
これがないと引き墓(改葬)はできません!勝手に遺骨を取り出すと、
墳墓発掘罪、及び、墳墓発掘死体損壊等罪に罰せられますw( ̄Д ̄;)w!!
C @とAとBを遺骨がある墓地に提示し遺骨を取り出す。
ご遺骨を取り出すときは、日時をきちんと今までの墓地管理者に伝えましょう。
また引き墓の場合は、古いお墓の魂抜きをして廃棄処分、もしくは移転先へ持っていきます。
お寺の場合ですと、そのお寺の住職さん、霊園の場合ですとあらかじめ宗教者を手配することになります。
そして!
ここで重要なのは、墓地の所有権は管理者にありますので、
墓地を整理して更地にして管理者に返さなければなりません!
現地の石屋さんが対応してくれますので、連絡が必要になってきます。
D移転先の墓地に@とBを提出して終了
ようやくここで、移転先の新しいお墓に、遺骨を納めます。
このとき、納骨の法要と同時にお墓の魂入れ(開眼供養)を行うこともあります(。-人-。)
お寺ですと必ず執り行うということをご承知ください。
以上、引き墓(改葬)の手順をみてきましたが、なかなか大変ですね・・。
何度も足を運ばないように、今までの墓地がある市町村役場に連絡して、
書類は何が必要か、あらかじめ確認しておいた方が無難です。
最後に、一番気になる費用を付け加えておきます。
引き墓(改葬)の全国平均費用は200万と言われています!
これには、墓石の解体・撤去に30〜50万。
新しい墓地の永代使用料・墓石に200万前後かかります。
また今までのお墓があった寺院に対しても、今までの管理に対し、何らかの布施を施したり、お墓の開眼・閉眼の宗教儀礼にお布施も致します。
いずれにしろ、お墓の規模によって千差万別になりますが、ある程度の費用がかかるということは知っておく必要がありますね!
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現代は、昔と違ってお墓事情がめまぐるしく変わってきています。引き墓しても、次の世代がまたどこか遠くへ住んでしまう・・・
という事も十分考えられます。
ですから家族・親戚としっかりと話し合いをして決めなければなりません。
護国寺 でも永代供養墓 に改葬する方が増えてきていることは確かです。
お墓は、私達のご先祖さまを祀る大事な場所であり、精神的支柱にもなるところであります。
引き墓とは現代の私達のその事が問われているのかも知れません(。-人-。)