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〜迷っても悟っても仏さまの中〜

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なぜ日蓮宗では、般若心経を写経しないのですか? privacy policy


A、 いま世間ではちょっとした仏教ブームらしいです。本屋に行きましても写経セットが売られているぐらいです。そこでよく見かけるのが「般若心経」です。般若心経はわずか262文字に仏教の教えが凝縮していると言われています。文字数の少なさから、簡易に写経出来るので最近注目を集めているのでしょう。
 しかしここで注意しないといけないのが、仏教諸宗派が用いているわけではないという事です。日蓮宗と浄土真宗は般若心経を用いず、拝読さえしません。特に日蓮宗では
『法華経』以外の経典を読誦したり、帰依する事はありません。理由は法華経こそ真実の教えであって、他の経典は法華経へ導くための方便の教えととらえるからです。最高の教えがあるのに、わざわざ違う教典を今更拝読し書写する事は意味がないという事からでしょう。

写経

 また写経といえば、昔から法華経を書写するのが一般的でした。平家納経など現在でも残っている国宝がたくさんあります。では、法華経のどこを写経すればいいのかと言いますと、もちろん時間のある方は全てを写経して頂いたら結構な事なのですが、大変な時間がかかります。そこで、「自我偈」や「観音偈」等、法華経の要の部分を写経することをお勧め致します。(観音偈は宗派を問わず、広く写経されています)
 このように決して般若心経を否定しているのではなく、
教義上用いる必要が無いという立場から、拝読や写経をしないのです。